炭坑記録画の数々
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むかしヤマの女7(低層炭のアトヤマ)
昭和33~38年頃
むかしヤマの女
最も低層炭、之も石炭搬出が多難。何分天井とスラの間隔が十五センチ(五寸)位であった。『尺ナシ』と名称されるだけ五〇センチ(一尺六寸)乃至六〇センチ(二尺)位の丈で、盤も固いからカイロだけ少し打高めるが之も困難。その上切羽の進行は早く坑夫泣かせであった。現今は撰炭機も発達して硬の撰別も容易であるが、昔は本素掘りの精塊炭だけで、硬混入層は天井や盤に其侭残して採炭していたのであった。
~どうせこのヤマ しかいと見えて
昇り本カイロにコロがないー ゴットン~
*しかい 閉坑すること。「仕替え」から。
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