炭坑記録画の数々
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昔のヤマ人(ウワメクリー盗掘法)
昭和33~38年頃

昔のヤマ人 ウワメクリ(方言)

 坑内小頭の巡回時刻は大むねきまっておる(夜中十二時すぎ)。その間、隙を縫うて保安炭柱やカネカタ地柱(リュウズ)を盗掘する猾い坑夫がおった。それは炭柱の一カワ三〇センチ位浮いており、ガンヅメで掻き倒されるからである。発見されると取締りから叩かれた揚げ句放逐されるので、ウワメくった後は巧く坑木などで隠しておく不逞漢もおった。怠け者、スカブラ(方言)坑夫に多かったわけ。
 盗掘予防策として、露出炭柱(壁)には石灰白汁を塗布する。これを白振りと称し測量士の手伝いや坑内日役を使う。明治、大正、昭和時代。

*ウワメクル(上目眩) 係員の目を盗んで仕事を怠けたり、採炭夫が掘ってはならない所を盗掘したり、上役の目をくらまして狡猾な作業をすること。

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