炭坑記録画の数々
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渇水期の水汲み(タゴの行列)
昭和33~38年頃

担桶の氾濫これが本統(当)の救水

 K坑には開坑当時、削りとった山肌より湧水があって梅雨期前後はヤマ全員を収容する程の飲料水が溢れていた。さて水枯季になると馬の小便位しか出ないので、順番制でタゴが萬里の長城の様に行列する。
 これ以外は部落の谷に井戸があるが、之又一キロメートル以上もあって水はカナケで赤茶になり渋くてのめない。ヨッテ米のとぎ汁、ニゴシも一滴も捨てない。茶を一杯呑むにも思案して飲む程であった。
 家族の人は夜もやすまず水汲に浮身をさらしておった。従って洗濯物は坑内水でするから白いものでも黒くなる(明治末期には中以上のヤマには給水設備が完成した)。
 炭坑のゲザイニン(イシヤマトー)は粉炭嗅いといわれていたのも道理である。

 とにかく日の暮れぬ内に一荷もらえた

 まだ順番はこんぢゃろか

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