炭坑記録画の数々
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ヤマの女(はねつるべ)
昭和33~38年頃

「撥釣瓶一杯呑めばすぐあがり」これは明治廿九年十二月に開坑し同四十三年二月に閉山した、S炭坑で 現今は麻生農園になっておる処。(旧笠松峠の西) 此井戸は住宅より五百㍍離れた西北方の池の下にあった。担桶を担いで行く路は馬車線道を通り泉の土手をあがったり、さがったり トテモ難渋の極であり その上に渇水季には何時も底を見せておる。冬は黎明に霜柱を踏んで 竿の霜を握りこさぎ落して汲み 夏は夜中かー昼は灼熱の十二時すぎに汲まねば 釣瓶が かやらない。尚 炭住街の金山、本谷に二三ヶ処井戸はあるが 之も雨季を過すと底を削らねばならず、全員の胃袋をシメス事はできなかった。      ⑶ 
  (ヤマの運搬夫をサオドリと言うのは、昔々この式で石炭を曳あげていたとの事)

  (さがったり やがてはあがる はねつるべ)
  (さおにぎり すぐにいれ(サシ)こむ はねつるべ)

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