炭坑記録画の数々
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昔のヤマ(風橋 - 通気 排気)
昭和33~38年頃

 風橋。小ヤマほど炭座ばかりの坑道であるから、通気排風がヤヤコシイ。図の様に十字形丁字路などに風橋や門戸の扉やビラなどがあり、カネカタの単丁切羽のカイロにも小門又はビラ布をはる事もある。
 扇風機のない昔のヤマの坑内頭領(小頭)も通気には些か頭を痛めていたらしい。それは人の呼吸よりもカンテラの灯が消えるからで、今で云う「タンサンガス」に悩んでいたのである。当時坑夫は火が生(い)かぬから仕事にならぬと言うていた。明治三十年代の事である。
 注 これは明治末期でヤマの通気もやゝ進歩のほう

*風橋 入気坑道と排気坑道が交差するところで、混流を防ぐために立体交差として橋を架けること。
*カネカタ 曲片。捲卸(まきおろし)から片盤の方向に、一定の間隔をおいて掘進(くっしん)する主要坑道。
*単丁切羽 単独で設定された狭い切羽。
*カイロ 街路、街道。石炭を人力で運ぶ運搬坑道。

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