炭坑記録画の数々
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二人の名人乗廻し(棹取 - 中村靖、岡部長吉)
昭和33~38年頃

 昭和十八年六月九日より二坑坑内現場員の中村靖30(陸軍軍曹)、岡部長喜23(極小男)両名が監事乗廻しに転向、二人共ヤマの精鋭機敏な男。当日から「函ナグレ」が解消した事は言うまでもない。従って能率も増進し、坑夫の意気も昂揚した。ヤマの運搬関係員にも大々的刺激を与え緊張度もました。桟橋棹取など毎日テンテコマイで、大分行動が活発になった。
 かくて中村、岡部の両人は七月六日までゞ打切り、其後新に雇入れた中原某が乗廻しをした。この人物は男は余り太くないが、函廻しの神様の如き男であった。トニカク配函の名人が現われてヤマは大いに発展した。これも二人の係員が一ヶ月間の犠牲も物言うておる事は勿論である。
 坑内マキタテは左断層を除き総て単線であったから、コース一函はボタ一台向函を常時つけていた。ハシリコミ捲場から坑口まで約百五十米。

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