炭坑記録画の数々
縁起、迷信、禁忌

天狗1
昭和40年9月

天狗の正体は判明せず 人間ばなれしておる事は勿論である、

明治三十六年初夏の頃福岡県朝倉郡秋月に豊前坊天狗があらわれ、柘植(ツゲ)の名産、古處山(八六二米)の南麓谷間より湧き出る神水であらゆる病気が癒ナオル噂が高まった。 海抜千二百㍍の英彦山。大和の大峯山。出羽の羽黒山。三大修験場。豊前坊天狗は日本八天狗の筆頭といわれ、有名な韋大な霊顕あらたかな神である。その神様を 彦山から秋月まで出張させたのが人間である。之はヤマにも因んおるから(五場面で拙画に描く(スル))つまり天狗を人間が翻弄(ホンロウ)したのであり、方言ニダシにした。詳細は五枚目に記す。
当時あらゆる報道キカンで宣伝された。ノゾキ。かぞえ歌。にまで かまびしく評判は古處。屏山。宇土ウラ 馬見山。否小石原。の峯続き(霊峯)彦山。より高かった。

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