炭坑記録画の数々
坑内労働(仕繰)

ヤマの修繕方総動員
昭和40年5月

明治末、大正初  鉄管(パイプ)卸、押上管のワシヤ吹切り。これは多量の噴水があるから瞬時もまてない 早速卸のポンプ停止(ウンテン)して修繕がた(夫)總動員、蒸気管と違いボールトも太く(3/4)数も多い。その上 腐れ錆ついておるからスパナー(ネジマワシ)で取除く事はできない。ナットを切り割るかボールトのネジ部を打(タヽキ)切るより他にチカミチ(ほうほう)はない。
パイプは内圣八吋(二〇㌢)以上は鋳物(イテツ)であるから無茶すると割れる。この作業も急ぐが蒸気止めをせぬから熱さは激しい。数名で二十分位で交代する。

叩くハンマーは中 ボンコシ、大ハンマーは振りにくい 天井に当るとバレル 
K坑のパイプ卸は上部ほど熱く(華氏)百廿度(五〇度)あった 火の中と同じ

フランジ ボールトには必ず座金を使う 一枚又は二枚 
リンフとも言う 3/8(10㍉)角鉄を環にしたもの

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