炭坑記録画の数々
喧嘩、米騒動

ヤマの米騒動13(上三緒炭坑でのダイナマイト爆発)
昭和40年7月

ヤマの米騒動
(明治二十七年九月にシバハグリのヤマ 旧笠松村 明治四十二年より飯塚町)昭和七年飯塚市
麻生太吉氏経営の上三緒炭坑に大正七年九月三日の夜十時 四坑硬山(特に高所)にダイナマイト数十本を三回に爆発させた。大音響はヤマの夜空を震わせ、硬塵は中天に吹きあげヤマの不平分子の気勢をあふりたてた。飯塚町駐屯の兵は警官と共に30名駆足(四キロ)でやって来た。タダそれだけであったが犯人が不明で。賃上交渉中の納屋頭十一名が悉く検束された。
当時あった治警法(注 治安警察法)十七条により擾騒(擾騒)煽動罪で福岡の未決監に百日間拘留され、内三名が有罪となった(懲役三ケ月執行猶予二年)尚犯人は中川清太郎ら三名と、すぐ判明。ヤマの人だちは百日間カンパして納屋頭の差入や家族の慰問に努力した。
上三緒坑の坑長は小川(赤ルビ)氏であった。

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