炭坑記録画の数々
運搬(坑内)

後山(姉弟)
昭和42年10月

明治中期のヤマ。七、八才の子供でもカンテラ(坑内照明具)提げて、坑内にさがる自由さがあった。
父は先山、後山は姉弟。姉弟二人の四つの目、四つの腕、四つの足で一人前。通常は夫婦、親子、兄弟、あるいは他人と組む二人で一と先。
2人1組で一日二トン半ぐらい、スミバコ(炭函)五、六函を採掘する。低層炭の場合。
 切羽からスラ(木製の箱)で曳き出し、カネカタに一度カブダシして、炭車にすくい込む。



※一と先  一先。2人1組、作業の1単位。
※カネカタ 曲片。捲卸から片盤の方向に、一定の間隔をおいて掘進する主要坑道。
※カブダシ 坑内に石炭を一時溜めておくこと。

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