炭坑記録画の数々
運搬(坑内)

オウライ(炭函停止)
昭和40年1月

 明治時代、オウライ(炭函停止)。中小ヤマは本線卸(捲卸坑道)以外の(片盤)カネカタに敷いたレールの継目(ジョイント)にはペーシ(継目板金具)を使わないから、車路事故による脱線(ドマグレ)が多い。その際、後からの追突を防ぐときなど、体を避けカンテラを振り、オウライ(止まれ)の連呼・・・。

 オウライの語源はわからない。オーイを強調したものであろう。ヤマ以外では発車進行することで、その反対語になるため、間違うことがある。
 坑内ではこれ以外通用しない。オウライで停止。現今でも使っている。



※卸  炭層の傾斜に沿って下る方向。
※片盤 片磐。炭層の傾斜する方向と直角で、傾斜のない方向。曲片(カネカタ)ともいう。

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