炭坑記録画の数々
運搬(坑内)

切羽から曲片まで
昭和39~42年頃

 大正、昭和時代の切羽から曲片(カネカタ)まで(の道具、機械)(中規模以上の山)。
1 水流しシュート(樋)。(厚さ)1/16(インチ、約1.5㍉)の鉄板(幅)3呎(フィート、約90㌢)、(長さ)6呎(約180㌢)の両端を1吋(インチ、約2.5㌢)曲げ、底を18吋(約46㌢)、両立ち上がりを8吋(約20㌢)(にした樋に水で石炭を流す)。大正時代に使用した。
2 セイカー(シェイカー)コンベアー。(厚さ)1/8(インチ、約3㍉)の鉄板を底12吋(約30.5㌢)、両立ち上がりを6吋(約15㌢)にして、3/8×3吋(9×76.2㍉)の平鉄で継ぎ穴をかしめ付け、1吋(約2.5㌢)のボルトで締める。エヤー(空気)ピストンで一方的に(コンベアーを)突き上げ、戻りは自走する。ワイヤーでシュート(樋)を吊ってある。
3 ベルトコンベアー。構造は(絵の)他にもある。
4 函形掻き出し(スクレーパー)。低層炭向きで、(函が)ワイヤーロープに取り付けてあり、底も蓋もなく、後部の板が蝶番(ちょうつがい)になっていて、(石炭を)巻き上げるときは手前に倒れる。ロープを上下に回転させて石炭を掻き落とす。
5 現今の大ヤマに使用中のチェーンコンベアー。トラフの底で(石炭を)流す。





※切羽  石炭採掘現場。
※曲片  捲卸から片盤の方向に、一定の間隔をおいて掘進する主要坑道。
※かしめ 補強のために板を結合すること。
※トラフ 切羽から石炭を流す鉄製の樋。

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