炭坑記録画の数々
その他ヤマの仕事

上目眩とシロフリ
昭和40年4月

昔のヤマ人 ウワメくりと シロフリ
坑内小頭の巡回時間はおヽむね定(キ)まっている、(二番方、乙方とも云う夜の作業)その隙をねらうて 保安炭柱でも曲片(カネカタ)地柱リュウズでも、手当り次第に盗掘する。ヤマが古くなると自然重圧によって炭柱の側が30㌢位崩れてガンヅメで掻き出す位いういておる、それを早わざで 炭函に掬(スク)いこみ 后は都合よく坑木ボタなどでゴマカシておく、これをウワメくると言う。(ズルイ先山のしわざ)
よって 明治後期頃にはシロフリを実行した。石灰液を炭壁に散布、又は塗る、これには坑内日役と言う雑夫や測量師の手伝(小取)を使う。
ウワメくりが余り太いと問題になり 取締りからミセシメ拷問され(リンチ) 殴られヤマを放逐(ツイホウ)される。

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